
5つのヤフオクアカウントが一気に出品制限になっちゃった…
一体なにがおきたの…?

アカウント同士が紐づいちゃったのかも…
複数アカウントを持つ場合は紐づけ対策が必須だよ!
紐づけって何?

紐づけとは?コトバンクでは次のように記載されていました。
[動カ下一]二つ以上の事柄の間につながりをもたせる。特に、コンピューターで、二つ以上のデータを相互に関連づけたり連結したりすることをいう。
デジタル大辞泉「紐付ける」の解説
ヤフオクでいう紐づけとは、上でいう「2つ以上のデータ(=アカウント)が相互に関連付けられている状態」を指します。
なんで紐づけ回避対策が必要なの?

実はヤフオクはメルカリやAmazonと違い、アカウント複数所有が認められています。
複数所持が認められていないメルカリやAmazonでは、「複数所持発見=即利用停止」と厳しいペナルティを受けますが、ヤフオクは複数所持が見つかっただけではペナルティを受けることはありません。
ではなぜ紐づけ回避が必要になるのでしょうか?
最大の理由は連鎖BANの回避のためです。
出品制限は「アカウントに対して」ではなく「出品者に対して」行われる措置です。
例えば、あなたがA・B・Cアカウントを保有していて、Aアカウントが出品制限になったとします。
この時、アカウントが紐づけされていなければB・Cは別の人物が所有しているアカウントと認識されますので、出品制限になることはありません。
しかし、紐づけされている場合は同一所有者と認識され、A・B・Cアカウントすべて出品制限となります。

自分は最大13アカウント一気に制限になったことがあります。
今となっては懐かしい思い出ですが、その時は視界が「ぐにゃ~」となりました…
アカウントが紐づいているか確認はできるの?

残念ながら、紐づけがされているかどうかを確認する術はありません。
複数のアカウントが同日同時刻に出品制限されたとき、はじめて紐づけされていたことに気づきます。
従って、常日頃から十分気を付けて紐づけ対策を行う必要があります!
これだけは絶対にやるべき紐づけ対策

個人情報の変更
ヤフオクで出品するには個人情報の登録が必要になります。
しかしここで正直に個人情報を登録してしまうと同一出品者とみなされてしまいます。
ヤフオクのガイドラインでは偽の住所や名前を使うことが明確に禁じられているわけではありませんが、明らかな偽装は何かあったとき落札者に不信感を与えてしまいます。
そこでちょっとしたテクニック。
下記のように表記だけ変更してしまいましょう。
アカウント | 名前 | 住所 |
---|---|---|
A | 田中太郎 | 143番地の3 |
B | 田中タロウ | 143番地3 |
C | 田中たろう | 143-3 |
D | tanaka tarou | 143-3(※半角数字) |
いかがでしょうか?どれも同じ名前、住所ですが入力情報が異なっていますよね?
機械チェックを回避するには有効な手段ですので、必ず変更しましょう!
ブラウザのキャッシュ削除
ヤフオクではキャッシュ・クッキーが記録されていますので、キャッシュが残っている状態のまま別のアカウントで閲覧すると、紐づけのリスクが高くなります。
そのため、アカウントを切り替えるときは必ずキャッシュを削除しましょう。
Chromeの場合は以下でキャッシュ(クッキー)の削除が可能です。
設定 > セキュリティーとプライバシー > 閲覧履歴データの削除
ただ、毎回削除するのもひと手間ですよね?
そこで、おすすめなので、Chromeのシークレットモード。
シークレットモードにすれば閲覧履歴データの残さずにブラウジングが可能になりますので、毎回キャッシュ削除をする必要がなくなります。
シークレットモードはChromeを開いて「新しいシークレットウインドウ」をクリックするだけでOKです。


IPアドレス変更(超重要!!)
「IPアドレス」はインターネットを利用するときに割り振られる番号のことで、ネットワーク上の住所のような役割をしています。(グローバルIPアドレスともいいます。)
インターネットに接続する際には、必ずIPアドレスが自動的に設定されています。
また、IPアドレスは他の人と重複することがありません。
したがって、アカウントを切り替えてもIPアドレスが同じだった場合、同一人物とみなされる(=紐づけられる)ことになってしまうのです。
IPアドレスの変更については下記の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。

この3つは経験上紐づけされている可能性が高いので、特に気を付けてください!
さらに万全を期すためにやっておきたい紐づけ対策
登録クレジットカードの変更
ヤフオクで出品する際にはヤフオクプレミアム会員の月額会員費や落札手数料の支払いをするため、引き落とし先となるクレジットカードをヤフーウォレットと連携させる必要があります。
(実際にはPayPay銀行など、一部の銀行口座からは自動引き落とし設定もできます。)
この時、1アカウントにつき1クレジットカード…ではなく、1つのクレジットカードで複数のアカウント(ヤフーウォレット)と連携させることができるのです。
クレジットカードの種類にもよりますが、2~4個まで連携が可能です。
現状では、同一のクレジットカードを使ったとしても紐づけは行われていないようですが、急な仕様変更に備え、重要度の高いアカウントはクレジットカードを分けた方が無難ですね!
引き落とし銀行口座の変更
ヤフオクの売り上げ金は登録した銀行口座に振り込まれます。
この銀行口座もクレジットカード同様、1アカウントにつき1銀行口座ではなく、銀行口座の種類によりますが1銀行口座で2~4アカウントまで設定が可能です。
こちらも今のところ同一銀行口座による紐づけは見受けられませんが、クレジットカード同様、仕様変更に備えて重要なアカウントは出金先を分けておいたほうが無難です。

登録情報はできる限り重複させないほうがよさそうだね
まとめ
①複数アカウントを運用している場合はアカウント同士の紐づけを避けましょう。
出品制限になったときのダメージが圧倒的に違います。
②紐づけされたかどうかはわかりません。
万が一に備え、常日頃から紐づけ対策を万全に行っておきましょう。
③紐づけの可能性が高いのは「登録情報」「キャッシュ・クッキー」「IPアドレス」の3つ。
④「クレジットカード」「銀行口座」など、現状紐づけの可能性が低いものでも、急な仕様変更に備えて、重要なアカウント同士は登録情報を分けましょう。